会津の水・米・地鶏



【会津の水】
会津若松市は、会津盆地の南東に位置にある自然が豊かな町です。気候は、夏の暑さも冬の寒さも厳しく春夏秋の季節がはっきりとしています。
冬の時期、磐梯山をはじめとした四方の山々に積もった大量の雪が、春の雪解け水となり地下に浸透します。長い時をかけて自然にろ過をされた地下水は、やがて豊かな湧水になり上質の水が川や湖に運ばれてきます。

会津若松市の水源は、猪苗代湖と東山ダム、大川、船子沢渓流。いずれも水質は一年を通して透明度が高く、水量も豊富です。そのきれいな「水」で、会津の米や野菜、果物などの作物は育てられています。
会津のお酒や味噌醤油が全国的に有名なのは、原料から会津の旨い水で作られているからなのです。



【会津の米】

会津盆地の夏の高温多湿、秋の昼夜の寒暖の差が大きい内陸性気候は、美味しいお米を育てる条件にあてはまります。
昼間、沢山の日光で光合成されたブドウ糖が、夜の低い気温で穂にデンプンとして蓄えられ、しっかりと実ります。

会津の清涼な空気と山々からの豊かな天然水、しっかり管理された粘土質で肥沃な田んぼで生産された会津米。
お米を炊いた時の、香りや艶、粘り、噛みしめた時の柔らかさ、甘みのバランスが良く冷めても美味しい、毎年最高水準の「特A」にランクされる折り紙付きのお米です。
「会津産コシヒカリ」「会津産ひとめぼれ」は、特に全国の市場でも高く評価されています。



【会津地鶏】
450年以上前から会津地方に生息してきた歴史のある貴重な会津地鶏は、会津彼岸獅子にも使用されている美しい羽を持っています。もともと平家の落人が鑑賞するため愛玩用に会津に持ち込んだといわれています。

地鶏とは、飼育期間が80日以上で、28日年齢以降は1㎡当たり10羽以下で、鶏が自由に運動できる平飼いで飼育されている在来種純種系や在来種の血液率が50%以上のものを呼びます。

会津地鶏は、純系会津地鶏を元に交配を重ね、通常のブロイラーの2倍の120日間をかけて平飼いで飼育します。運動量の多い会津地鶏の肉は、ブロイラーに比べ赤味が強く旨みとコクがあり鶏特有の臭みが少ないので、素材を生かした鍋物や唐揚げ、和食等どんなお料理にもよく合います。適度な歯応えと脂肪もあるので特に焼き鳥がおすすめです。また、通常の鶏の半分程しか卵を産まないので、卵自体濃厚な味わいと卵本来の甘さがあります。